HoloLens

第2世代HoloLensはマイクロソフト独自開発のAIコプロセッサを搭載

Microsoftは、第2世代HoloLens VRヘッドセットに独自のAI処理能力を搭載する準備を進めていると公表した。HoloLensの機能やサービスを強化するのが狙いだ。

HoloLensに搭載している現行のプロセッサにAIコプロセッサを加えてカスタマイズするとMicrosoftは説明する。これでクラウドに接続することなくデータ分析ができるようにする。常にオンラインである必要性が無くなるので、処理速度は上がり、可動性も向上する。

Microsoftがチップを自社で設計するのは、それがARやMRの新たな用途やサービスを切り開く唯一の方法だと考えているからだ。同社CEOであるSatya Nadellaは5月に開催されたMicrosoft Buildの講演の中で、工業分野における作業現場など、将来のAIの使用例をいくつか挙げた。それらを実現するにはカスタムAIチップがもたらす処理時間の短縮や可動性の向上が、非常に重要な要素になる。

「それ自体が知的なMR機器を開発する際には必要な考え方です。MRとAIは未来のコンピューティングの代表格であり、我々はこの先進未来分野を推し進めることを嬉しく思っています」と、Microsoftは自社チップセットの計画について語っている。

チップを独自開発しているのはMicrosoftだけではない。Googelはボット強化のために独自のAIプロセッサを開発し、Appleは水面下でiPhone専用チップを開発していると噂されている。新たな可能性を切り開く別のアプローチとしてはGoogleやFacebookが取り組んでいるように、端末のデバイス・プロセッサの負担を取り除く処理の軽いニューラルネットワークを創り出す方法がある。

[原文]

The VR FundがAR業界の最新カオスマップを公開――四半期でARアプリが6割増

シリコンバレーでVR、AR、MRを手がけるスタートアップに特化したVCのThe Venture Reality Fund(以下、The VR Fund)。同社は現地時間7月20日、最新のAR業界の動向をまとめたカオスマップを公開した(2017年Q2版)。

このカオスマップの作成のため、The VR Fundは2000社以上の企業を調査。その中から、資金調達額や収益力などをもとに150社をピックアップして掲載している。同社によれば、「ARアプリケーションを手がける企業数はQ1と比べて60%増加した」そうだ。

The VR Fundはプレスリリースのなかで、「Q2において最も活発だったエリアは、デバイスとSDKツール開発だった。これは業界全体がいまだ前進を続けていることを表している」とコメントしている。

「Q1では、FacebookやAppleといったビックプレイヤーたちによる大きな動きがあった。それにより、開発者たちの活動は活発化し、マーケットがカバーする領域も拡大した」(The VR Fund)。

日本では、2017年5月にGoogle Tangoに対応したASUSの「ZenFone AR」が発売したこともあり、ARを身近に感じる機会が増えてきた。

The VR Fundは、「開発キットはまだ未熟ではあるものの、Microsoft HololensとGoogle Tangoによって、ARがもつ可能性が広く知られることとなった。近い将来、AppleのARKitに対応する形でこれらのプラットフォームがさらに進化することが期待される」と、Q2でARプラットフォームが果たした役割を評価している。

しかし、その一方で「現在のAndroidエコシステム内の分断は、開発スピードとTangoの普及スピードを鈍化させることになるだろう」とも加えた。

「FacebookのカメラプラットフォームとAppleのARKitの登場により、AR業界はさらに活発化。この業界に対する注目度も上がった。これはコンシューマー向けアプリケーションの分野で特に顕著だ。現時点での開発者からの反応を見る限り、Appleはこの“ARプラットフォーム戦争”で強大な勢力になるだろう」(The VR Fund)。