スタートアップ企業によって調達された膨大な資金や、大手テック企業の高額な株価を見ればおそらく予想がつくかもしれない。しかし、本日(米国時間8/30)LinkedInが発表したデータは、テック業界における収入のさらなる詳細を明らかにした。ITとソフトウェア業界は給料が1番高い業界であり、ハードウェアとネットワークがその次にランクイン。両業界とも年収の中央値は100万ドル超えだった。

この調査は、今やMicrosoft傘下のLinkedInが昨年11月から収集しているデータの副次的なものだ。LinkedInの給与トラッカーでは、地理や勤続年数などの値を基に同じ業界で働く人の給料の相場を知ることができる。LinkedInは、詳細な情報を提供した約200万人のメンバーの匿名データを使用し、このレポートを作成したと述べる。データは不正確と思われる数値を破棄するため、他のデータとの比較もされた。

キャリアの将来性を高めたいユーザーに向けコンテンツを充実させる。そのLinkedInの戦略の一部である今回のデータは、業界や経験、性別、地理の違いによる給与の差に関心がある人には興味深い内容。以下は調査の中でも際立った数点だ。

テック企業は一般カテゴリーで首位に立つが、職業単体で見ると特定の仕事としては医療系の給与が最高額となった。医療系の職業は上位6位を独占し、整形外科医が年収45万ドルでトップ、次に心臓医が38万2000ドルで2位にランクイン。(これらの額にはボーナスも含まれる)。他には金融、営業、取締役、租税専門家などが名を連ねるが、これらの職業の業界は特定されていない。

テック業界が高収入であると同時に、最も高収入な専攻分野もコンピューターサイエンスだった。調査によると、コンピューターサイエンス専攻の平均年収は9万2300ドル。産業工学やビジネスなどの関連分野も上位にランクインした。また興味深いことに、ビジュアルアーツが僅差で2位に入っている。おそらく、LinkedInの調査に回答する売れない芸術家は少ないからだろう。

テック業界の男女格差は社会全体で最悪の業界の1つだ。テック業界の多様性の欠如に対し失望している人たちにとって、LinkedInの調査結果は深刻かもしれない。建設業、製造業、輸送・物流業は女性社員の割合が最も低く、女性1人あたりに対する男性従業員は順に4.7人、3.2人、2.6人だったが、その次は僅差でテック業界だった。ITとソフトウェア業界は女性1人あたり男性が2.4人の割合で、ハードウェアとネットワーク業界は2.3人の割合だった。デザイン業はほぼ男女比がほぼ同等で、賃金の少ない仕事は女性の割合が多かった。(ここで規則性を感じないだろうか?)

男女格差と同じように明白なのが、LinkedInがこの調査に含めなかった要素、人種だ。同社は白人社員と有色人種間の賃金の差に関する数字は一切示していない。筆者は現在この理由を尋ねており、わかり次第情報を更新する。

地理的に給与が一番高いのはサンフランシスコ。サンフランシスコ・ベイエリアが世界で最も物価の高い場所の1つであるため、給料もそれを反映している。同地域の最大産業であるテック業界と同様に、ベイエリアはLinkedIn調査で10万ドル越えをしている唯一の地区だ。

[ 原文へ ] (翻訳:Keitaro Imoto / Twitter / Facebook